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農業機械メンテナンスナビ>ハンマーナイフモアのメンテナンス方法
 草刈機のハンマーナイフモアは、回転ドラムに取付けた多くの刃(フリーナイフ)が縦に回転することで草を刈ります。縦に回転することで大きく成長した草に対しても効果が高く、刈り取った草は短く粉砕できることで刈り草の後処理が必要ありません。
 しかし、全長10cm程の多くの刃(フリーナイフ)が摩耗するため、刃の交換に手間と交換刃や取付けボルト等のコストがかかります。刃の交換等を外注で行うと更にコストが高くつくため、ランニングでは自身での定期的な交換が望まし草刈機です。
・紹介に使用した機種
 ハンマーナイフモア 共立(オーレック):HR663
 フリーナイフ個数:38枚(19組)
 純正品ナイフ品番:80-1610-821-00
 ナイフサイズ:長さ105mm、巾31mm、厚さ4.5mm、穴径10mm、重量98g

ハンマーナイフモアの主なメンテナンス内容

  • 湿式エアクリーナーと吸気部のメンテナンス
  • 湿式エアクリーナーと吸気部のメンテナンス
     作業に伴い撒き上がる土埃等によりエンジン不調とならないようエアクリーナーなど吸気系統や、リコイルスタータカバー等のメンテナンスを行います。
  • 燃料フィルタポットの清掃
  • 燃料フィルタポットの清掃

     給油の際に混入する埃等のゴミ。タンク内の結露による水やタンク内の腐食による錆等を燃料フィルタポットを清掃します。また、長期保管では内部の燃料を抜き、始動トラブルを予防します。

  • グリスアップと注油
  • グリスアップと注油

     過酷な環境で使用するため前輪軸へのグリスアップや各部ワイヤーへの注油。その他、稼働部や塗装が剥がれた箇所にグリス等を使用して故障や腐食を防止します。

  • カバーの防錆方法
  • カバーの防錆方法

     草刈機のロータリカバー内部は特に腐食が激しい箇所です。
     塗膜が剥がれた箇所に塗装やグリス等により防錆を行います。

  • ナイフドラムの防錆と摩耗対策
  • ナイフドラムの防錆と摩耗対策

     フリーナイフを固定するナイフドラムに塗装剥がれや摩耗が発生している場合、錆や摩耗による深刻な状態とならないよう塗料により防錆を行います。防錆塗装では、可動部となるフリーナイフの取外しが必要となるため、ナイフ交換時に行うと効率的です。

  • ナイフの交換方法と点検
  • ナイフの交換方法と点検

     摩耗によりすり減ったフリーナイフを裏表の入れ替えや、新品への交換を行います。

  • ハンマーナイフモアの異常振動原因と対策

     異常振動を放置すると大きな修理が必要となるため、早期に原因を確認して解消することが大切です。

  • タイヤの空気圧
  • ・タイヤの空気圧と点検

     タイヤの外観損傷の点検や、空気圧を適正値に調整することで、タイヤの変形やひび割れを防ぎます。
     長期保管では土の付着があると、ホイールだけでなくタイヤのゴムも劣化すため土は落としておきます。

  • 農機具のエンジンオイル交換方法
  • ・エンジンオイル交換

     1シーズン毎に1回程度の交換を行います。
    交換方法等については、共通項目での交換方法を参考にして下さい。
     共通メンテナンス項目>「農機具のエンジンオイル交換方法」へ

  • オートモアのギアオイル交換・点検
  • ・ミッションオイル交換

     ミッションケースのオイルの交換を行いますが、多くの場合で交換しなくても支障がない場合もあります。交換方法はオートモアオートモアでの交換方法を参考にして下さい。
     オートモアのメンテナンス方法>「オートモアのギアオイル交換・点検」へ


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